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岬たんのSTAY GOLD

シンガーソングライター 岬たんのブログです。

【地底アイドル】地下アイドルよりももっと奥、地底アイドルイベントってどんな世界?

Webマガジン用記事

 

 

 

 

※この記事はWebマガジンに掲載して頂いています。

www.studiorag.com

 

 

 

 

ーーーーーーーーー(以下原文)ーーーーーーーーーーーー

 

 

シンガーソングライター岬たんです!

 

何気なく呟いたこのツイート

f:id:misakitan22:20160622214513j:image

>RT 私が地底アイドルイベントに出なくなった理由のうち決定打は、 演者の確保に必死な主催者さんに「その辺歩いてる子でも誰でも良いんで演者として連れて来てくださいよ~」って言われた事。 これじゃ地底を切って、きちんとしたオファーをくれる人の方のイベントに流れても仕方がないよね!

RTやファボが他のツイートと比べて伸びたので、もしかしてみんな興味のある話題なのかな!?
と思って、この機会に地底アイドルイベントについてもう少し詳しく書いてみたいと思います!

 

 

 

 

 

 岬たんブロガーだからわざわざ図まで書いたけど、笑

f:id:misakitan22:20160622190738p:image

"地底"アイドルイベントとは、"地下"アイドルイベントよりもさらにディープな階層に存在しているライブイベントです。
(※「地下アイドル」と呼ばれるアイドルさん達は、最近では「ライブアイドル」とか「インディーズアイドル」とか言い換えられる事も多いです。
「地下アイドル」と呼ばれる界隈で活動していても、地上波のテレビや雑誌などマスメディアに取り上げられたり、メジャーデビューしたりする人達も出てきたので、「地下」と言うにはどうもしっくり来ない事から言い換えられているのかもしれません。)

 

 

 

 

シンガーソングライターとしての活動を始めたてホヤホヤの数ヶ月間、私は地底アイドルイベントでばかり弾き語りしていました。

一口に「地底アイドル」と言っても、色々なアイドルさん、イベンターさん、考え方が存在していると思いますが、実体験を元にあくまでも私の体感としての地底アイドル・地底アイドルイベントの特徴をいくつか挙げてみます。

 

【地底アイドル・地底アイドルイベントの特徴】
1. 持ち時間は基本的に10〜15分間
転換0分の持ち時間10分代で、タイムテーブルをサクサクと進めて行くことが多いです。
入れ替わり立ち替わりで次々に女の子達がステージに出て行きます。
持ち時間が少ない分、出演グループ数は自ずと多くなります。
出演時間は10分でも物販時間はたっぷり1時間あるというのは、アイドルイベントらしい特徴です。
演者目線で見ると、オリジナル曲が無かったり(後述します)持ち曲が少なかったりという理由により長時間のライブパフォーマンスが難しいアイドルさんも多いので、このくらいのスピード感がちょうど良いのかもしれません。
私も最初はオリジナル曲が3曲しかなかったですが、アーティスト系のイベントだとそんな段階でライブオファーが来る事は考えにくいです。
仮に運良くアーティスト系のイベントに出演できたとしても、持ち時間が何十分もあるのでかなり精神的に厳しいと思います…。
そんな段階でも私を出演させてくれた地底アイドルイベントには、私は本当に感謝しています。
曲数が増えるまで家でちまちま練習したり制作したりするよりも、例え持ち時間が15分だろうが週に1回人前で演奏する機会があったというのはかなり大きいです。
曲作りやライブに対するモチベーションも上がるし、何より家に籠っていたのでは絶対にできなかったであろう「場慣れ」「MC慣れ」ができましたし、多くの人に自分の活動を知ってもらうことができました。
また主催者やライブハウス目線で見ると、有名アイドルに比べると1グループ当りの集客数も見込めない為、短い出演時間でもとにかく多くの演者を確保したいと考えるかもしれません。
趣味やボランティアではなくビジネスとしてイベントを組んでいる以上、集客の為の戦略は必要なので、一概にこの考え方が悪いとは言い切れません。


2. オリジナル曲がなく、有名アイドルの曲のカラオケでライブ
オリジナル曲を持っていないアイドルさんが多く出演しているのも、この地底アイドルイベントの特徴です。
自分達でオリジナル曲を用意するには、まず自分で作曲したりDTMでカラオケ音源を作ったりするという方法が考えられます。
しかしこれは、知識もセンスもないままにいきなり作ろうとして簡単にできる人達ばかりではないと思います。
(例えば、私はDTMに関しての知識は皆無なので未だにカラオケ音源は作れません。特別な才能があった訳でもないので曲が作れるようになったのは初めてギターを触った日から7年も経ってやっとでした。)
ハードルが高いし、1週間でできるようになる人もいる一方で7年経っても1曲も作れない可能性だってあります。
こればかりは、「やればできる」とか「頑張ったらできるようになる」とは言い切れないものです。
そうなると次に考えられるのは、第三者に楽曲制作を依頼する方法です。
人に頼んで曲を作ってもらうには、もちろん 結構なお金がかかります。
値段は人にもよると思いますが、編曲もしてカラオケ音源まで作るとなると当然安い買物では済まされません。
仲の良い作曲者などにコネがあれば良いですが、まったく無い状態だとこれまたハードルが高いです。
しかも、ライブをする為には1曲だけではなく複数の曲を用意しなければいけません。
事務所や運営の大人が付いていないアイドルさんの場合、そんなお金やコネを持ち合わせている人なんてなかなかいないです。
だから結局オリジナル曲を用意できず、誰かのカバー?コピー?カラオケ大会?を披露せざるを得ません。
初恋サイダー /Buono!」や「nerve /Bis」は、地底アイドルがカバーする定番曲です。
一度の地底アイドルイベントで複数のアイドルさんが歌っていることもあります。
曲が被っちゃってるんですよね。
どちらの曲も今まで聞いた事はなかったし今でも一度も原曲を聞いた事はないですが、あまりにも多くのアイドルさんが歌うので、お陰様でメロディーがはっきり分かるようになりました。


3. ライブオファーは、膨大な数のイベントの日程が一覧で送られてくる
これは地底アイドルイベント以外からもオファーを頂けるようになってから初めて発覚したのですが、地底アイドルイベントと他のイベントとではライブオファーのメールの内容が全然違ってきます。
地底アイドルイベントは一般公募に近いオファー、アーティスト系などその他イベントはピンポイントにオファーが来るイメージです。
地底アイドルイベントのオファーは、膨大な数のイベントの日程が、一通のメールに一覧で送られてきます。
この提示されたたくさんのイベント日程のうち、「出たい!」という意思表示をしたライブすべてに出演することができます。
ただし、イベントの手がかりが日付けと場所しかなく対バンも分からない状態なので、出たいイベントに出るというよりもスケジュールが合うイベントに出演する、といった感じになります。
たくさんのイベントが一気に提示されるので、自分のスケジュールに空きがある日を有効活用しやすいです。
一方アーティスト系イベントなどその他のイベントは、「●月●日のライブに出て欲しいです!」 と、ピンポイントでオファーが来ます。
現在すでに出演が決まっているアーティストやお誘い中のアーティストの情報も一緒にくれる事が一般的なので、それを手がかりに 前もってどんなライブをしようか構想を練る事もできます。
すごく丁寧な人だと、YouTubeで曲を聞いた感想や実際のライブで私を見た感想まで添えた上で「ぜひ出演して欲しい!」と言って下さったり、「対バンの●●さんと共演したら相性が良さそうなので一緒に出てみませんか?」と言って下さったりします。
とにかくオファーがピンポイントです。
裏を返せば、出たいイベントがあるからって名乗り出ても全部に出演させてもらえる訳ではありません。笑

 

他にも「衣装はドンキホーテで調達」「ググってもヒットしない」など"地底あるある"が思い付きますが、このぐらいにしておきましょう。

 

 

 

 

 

 

そして、私が地底アイドルイベントに出演しなくなった理由を改めてまとめてみます。
理由はひとつではなくて、何個かあります。

 

【私が地底アイドルイベントへの出演を辞めた理由】
1. もっと長い持ち時間でライブがしたくなった
シンガーソングライターとして活動していると、曲を書く事も活動の一部なので、時間が経てば当然オリジナル曲も増えて行きます。
気持ちを込めて作った自慢の曲です。
どうせライブをするなら、できるだけ多くの曲を披露したいので持ち時間は長い方が嬉しいです。
また、ライブの為にはCDなどの物販に加えてギターも必須です。
私は普段は会社員 なので、朝のラッシュ時にギターが痛まないかヒヤヒヤしながら満員電車に乗り込み、会社では冷たい視線を浴びながらデスクの横にギターを立てかけ、仕事後だと急がなきゃ間に合わないので定時と共に重いギターを担いで全力ダッシュしてライブハウスに向かいます。
こんな大変な想いをしてまで出演時間が10分ちょっとじゃ、ちょっと切ないです。


2. アイドルだけでなく、アーティストとも共演したくなった
自分以外の他のアーティストが、どんな曲を作ってどんな風に演奏をするのか気になります。
色々と情報交換もしたいです。
しかし、アイドルイベントはあくまでもアイドルさんの出演がメインなので、アーティストの知り合いの幅を広げる のは難しかったです。
地底アイドルイベントで出会ったシンガーソングライターさんはたった2人。
うち1人が工藤ちゃん、もう1人の女の子はチラっと楽屋で一緒になっただけなので名前も覚えていません…。
アイドルとアーティストの垣根が薄れてきているとは言え、これではアーティストとの人脈が広がりません。
初恋サイダーのカラオケばっかり聞かされるのでは、対バンさん達にも興味を持てなくなってしまいました。


3. 演者の確保に必死な主催者さんに「その辺歩いてる子でも誰でも良いんで演者として連れて来てくださいよ〜」と言われた(決定打)

この言葉が、地底アイドルイベントから身を引く決め手になりました。
一覧でもらったイベントの日程がすべて別の予定と被っていて、たまたま一度も出演できない月があったんです。
その時に言われたのがこの言葉でした。
悪意はなく軽い冗談だったのかもしれませんが、冗談だったとしてもあまり耳に心地よい言葉ではありませんでした。
オリジナル曲が増えるにつれ、別のイベントからもオファーがもらえるようになるにつれ、知らず知らずのうちに私にも小さなプライドが芽生えたのかもしれません。
「私の代わりは、その辺を歩いてる女の子にも務まるのか!?」と思うと、むなしくなってしまいました。
下手クソなりにも自分で手探りで一所懸命に曲を作っているんです。そりゃあ悲しいです。

 



こうして私は地底アイドルイベントに「岬たん」として出演して弾き語りをすることはなくなってしまいました。
でも、本当に感謝しています。
このような出演のハードルが低い地底アイドルイベントも必要だと思います。
かつての私のように、そこが居場所になっている人もたくさんいるはずです。
そんな人達の居場所が無くなってしまって、いきなり30分ステージを回せるようにならないとライブができない世の中じゃ、色んな可能性を潰してしまいかねません。
例えオリジナル曲がなくても、2,3曲しか歌えなくても、ステージに憧れる女の子達が「アイドル」として輝ける場所があるのは素敵な事です。

 

 

最後まで読んでくれてありがとう。

 

岬たん

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