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岬たんのSTAY GOLD

アコギ1本でパンクロック。シンガーソングライター 岬たん です。

【アイドル論】アイドルとバンドの違いについて(後編)

岬たんの自己中コラム

 
 
こんにちは。
悪口系シンガーソングライター 兼 地下アイドル の岬たんです。
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「私にとってはまだまだ未知で謎が深いけど、確実に盛り上がりを見せるアイドル界隈」
そして、
「アイドルを見に来るお客さんとバンドを見に来るお客さんの消費の差」
について、超主観的に私が感じた事をそのままに書いていきました。
 
 
 
 
 
 
 
後編に入ります。
 
 
 
 
「バンドとアイドルで、なぜこんなにもお客さんの消費に差があるのか。」
 
それは、
 
「そもそも『売り』にしているものが違うから、お客さんの消費動向も全然違ってくる」
という、至ってシンプルで当たり前な理由によるものだと思います。
 
 
 
 
 
 
 バンドファンの消費動向
「音楽」を売りにしているバンドの場合、ライブ本編で「音楽」に触れた時点でお客さんの欲求は満たされます。
もちろんライブ後にお酒を飲んだり会話をしたりするのも楽しいでしょうが、
「音楽への需要に対し音楽という価値を供給した」という時点で、最低限のサービスはすでに提供されたことになります。
特に まだ新しいバンドだと、物販で売るための商品を何も持って来ずに ライブだけやりきって帰るというケースも珍しくありません。
 
ちなみに私は好きなバンドのライブを見に行っても、ライブ本編が終わったら長居せずに帰ることがほとんどです。
ドリンク引き換えの為に残ったり、自分もライブ活動を始めるようになってからは ビラ配りの為に残ったりすることは増えましたが、ライブが終わってから チケット代にプラスしてさらに何千円もお金を使ってから帰るなんて事はほとんどあり得ません。
よっぽど気に入ったバンドがあればCDを買って帰りますが、同じCDを何枚も何枚も買って帰るということはまず無いので、そこで落とす金額はたかが知れています。
 
仮に、バンドマンと仲良くなって「ライブ後にバンドマンと会話をすること」がライブハウスに通う理由の1つになったとしても、そこにお金はかかりませんよね?
バンドマンには所謂「無銭がっつき」ができてしまいます。
バンドマンに話し掛けて写真を撮ってもらってるファンの子をたまに見ますが、だいたい快く撮ってもらっています。
「2ショット1000円です。」なんて言われてる子は見たことがありません。
バンドマンと会話を楽しんでいるお客さんだって、
「これ以上長時間に渡って話すには、CDをもう1枚買って並び直して下さい。」なんて言われてる人は見たことがありません。
 
 
 
 
 
 
 アイドルファンの消費動向
一方アイドルは、音楽を売りにしているグループや楽曲が好きなお客さんももちろん存在するでしょうが、それよりも「アイドルそのもの」に商品価値があるんじゃないでしょうか?
もしくは音楽を売りにしていたとしても、プラスαでそれ以外の価値も、上手に提供することが出来ているのではないでしょうか?
見に来るお客さんも、ライブ本編にプラスして「アイドルそのもの」と話したり一緒に過ごしたりする時間を大切にしているように感じます。
ほとんどのアイドルイベントのタイムテーブルに「物販時間」というものが組み込まれている事からも、それが伺えます。
ライブ出演時間の約4倍もの物販時間が確保されているイベントなんて、ごく当たり前です。
(これではライブのための物販なのか、それとも物販のためのライブなのか分からなくなりそうですが…。
それでも短時間ライブ+長時間物販のイベントには需要があります。
この話もまた今度詳しく書きたい。)
 
 
チェキの魔力
そして、アイドルの物販メニューの目玉商品と言えば「チェキ」です。
バンドが売っているCDやその他グッズは、普通なら買ったとしても1人1個まで。
しかしこの「チェキ」というアイテムはひと味違います。
同じ人が何度でも何度でも、繰り返し買って楽しめてしまう、魔法の物販メニューです。
 
例えば、同じアイドルから同じライブで10枚チェキを買ったとしましょう。
その中に同じチェキは1枚もありません。
そこにあるのは「10種類の」チェキです。
大切なのは、「10枚の」ではなく「10種類の」という部分です。
 
さらに、チェキそのものが物体として持っている「モノ」の価値だけでなく、
チェキを撮る過程でアイドルさんと話したり一緒に過ごしたりする「コト」にも価値を見いだされているように感じます。
 
仕事柄、消費のトレンドとして耳にタコができる程聞く言葉ですが、これが所謂「モノ消費からコト消費へ」というやつで、時代の流れに非常にマッチしています。
 
 
 
 
 
 
 
  アイドルはビジネスありき
こんな風に、アイドルの物販システムは とんでもなく上手く出来ています。
 
アイドルが、こんなにも上手く経済的に盛り上がっている理由は、アイドルをビジネスとして考えている大人の存在があるからだと思います。
最近ではセルフプロデュースや無所属の地下アイドルなんて珍しくもない時代になっていると思いますが、
元々のアイドルの構造って、女の子がいて、それをプロデュースなりマネジメントなりする大人の存在があったはずです。
アイドルの女の子の力で、そのバックに付いている大人まで食べさせていかないといけないんですから、ビジネスとして本気で仕組みを考えるのは当然です。
そんな先代のビジネスモデルの知恵を借りることによって、私たちのようなセルフプロデュースのアイドルも成り立つことができています。
 
 
 
 
アイドルとバンド、
どっちが良くてどっちが悪いかという話ではありません。
どっちの売り方が正しくてどっちの売り方が間違っているかという話でもありません。
 
 
 
 
 
 
 
  バンドがんばれ!生き残れ!
ただ 私が言いたいことは、
 
好きなことをする度にお金が無くなっていくのでは、いくら好きなことだったとしても、長くは続けられません。
実家の援助が受けられるお坊ちゃま お嬢様ならまだ良いかもしれませんが、
生きていくため 続けていくためには、綺麗事ばかりは言ってられません。
いくらファンの方やメンバーの熱い「想い」があったとしても、想いだけで続けられるなら解散せずに済んだバンドがいくつあるでしょうか。
 
 
 
そして、ライブハウスはカラオケルームではありません。
オリジナル曲が作れなくても、オリジナル曲を外注するお金やコネが無くっても、誰でもステージに立ててしまう時代です。
有名なアイドルグループの曲のカラオケばかりを歌っているアイドルさんの方が、
試行錯誤を重ねてやっと作り上げた曲を発表しているバンドよりも、簡単に結果が出てしまうというのは、
バンド畑で育った私から見ると、見ているだけでもちょっと苦しい気持ちになります。
そして、ライブハウスってなんだっけな、という気持ちになる事もあります。
(※私が普段から仲良く交流を持たせてもらってるアイドルさん達は、作曲・作詞・振り付け・グッズのイラスト等、自身で手がけて発信している方が多いので、上記には当てはまりませんし、とても刺激になっています。
私は本当に周りには恵まれています。)
 
 
 
 
 
アイドルにもバンドにもそれぞれ良いところがあります。
両方の良い部分を上手く取り入れて活動を続けていくのが、一番効率的で賢いやり方かもしれません。
 
ただ、口で言うのは簡単だけど、実際にやろうとするとかなりハードル高いですけどね。
今までチェキを売っていなかったバンドがいきなりチェキを売り始めたら、元々応援していたファンは「何か違うかも…」と思って離れて行ってしまうかもしれません。
「バンド」を名乗りながらもアイドル性のある活動ばかりしていれば、「アイドルバンド」のレッテルを貼られたって仕方がないです。
 
私だって、シンガーソングライターと言いながらチェキも売っていますから、
純粋に曲の価値だけを提供している正統派のシンガーソングライターさんからして見れば、奇異な存在でしょう。
それでも今の私にとってチェキは生命線ですから、しばらくは廃止は考えていません。
「シンガーソングライターアイドル」。
「弾き語りアイドル」。
そんな立ち位置だと思います。
 
 
 
 
 
自己中コラムに付き合って頂き、ありがとうございました!
以上、めちゃめちゃ個人的な考えでした。
 
 
 
最後まで読んでくれてありがとう。
 
 
岬たん
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